現場は冬の足音が急に大きくなって来ましたが、今年は積雪に至るまでの降雪は無く、現場作業的には恵まれ外壁の仕上げも順調に進行しました。
内部の造作も床仕上げから階段造作、内部ドア枠や廻縁・幅木の取付けと進み、一部設備機器(キッチン)の取り付けも行いました。
工程順に
外壁は窯業系サイディング仕上げとしています。通気層を形成する胴縁には湿気に強い材であるウェスタンレッドシダーを採用。有効な通気層幅とされる20㎜以上を確保しています。
外壁の通気層はそのまま屋根通気層にも連続させています。
画像〇囲い部分は軒裏と外壁の入隅部 ここに20㎜の空間を設け屋根から棟換気(排出)へ空気が流れる様になっています。
外壁仕上げ取り合い部のシーリング防水処理 外壁部は1次防水面・通気層内透湿防水シート部が2次防水面となります。
↓画像は作業場で加工を進める窓枠類や廻縁幅木等のモール類、階段材です。材は全てカナダの誇る
ウェスタンレッドシダー材を採用しています。
内部造作材の刻み加工では現場と作業場との行き来が多くなります。図面では表しきれない細部の納まりについては現寸を確認しながらの作業が重要となります。
すべて出来合いの建材類の採用では無く、お施主様のお好みと品質強度を合わせて選んだ無垢材を加工して建材類とするのが、弊社のCozyUpHomeティンバーフレームVer,でもあります。
床材にも無垢アルダー材エイジング加工品を採用。働き幅150㎜の幅広材を選定。裏面は反りや割れ防止の湿気防止塗装と溝加工がされています。
無垢フローリング材施工鉄則の隙間確保
木端側入隅部は乾燥収縮・湿気膨張に対応するべく仕掛けをしておくと浮き上がりや割れを防止する事に繋がります。
2階床は下地合板12.5㎜上にプラスターボード9㎜の遮音版を張ってから無垢アルダーで仕上げます。同じ種類(木)で厚みを持たせても音の伝わりは変わりませんが、間に異種材を挟むと音の伝搬を和らげる効果があります。
廻縁等モール材の取り付け
刻んだ階段のササラ材を取り付け、段板・蹴込み板を組み立てていきます。
お施主様のライフスタイル・ライフステージを鑑み、本現場は蹴上高さをやや低めの190㎜に設定した踊り場2箇所のコの字階段を採用。
足触りのやさしいウェスタンレッドシダー材と蹴上材に用いるパイン材の明るい木肌が段差認識をし易くしています。住まいの中で1番危険と云われる階段部分は特に出来合いで納めるのではなく、お施主様個々に合わせた仕様で加工すべき!がCozyUpHomeのポリシーでもあります。
内部造作が進んだ個所から設備機器類の設置も行いました。
年明けより細部の造作・内壁の仕上げ、建具吊り込みに取り掛かります。
お施主様また現場でお打ち合わせできるのを楽しみにしています。
また、勝手ながら年内現場作業は12/29迄 年明け現場作業開始は1/7とさせて頂きます。
現場は順調に工程を重ねて木工事はほぼ終了、お施主様が一番楽しみにされていたキッチンバーカウンター取付も済み、残すは内部建具の吊り込みや細部の造作、電気・住設機器類取付、外構等々。年明け1月中の完成見込みとなります。
外壁は役物箇所を除きシールレスの版を選定。木目ツートンカラーで仕上げています。
内部造作で大工さん一番腕の見せ所は何といっても階段。特にスターターは肝心要です。
キッチン廻りはお施主様の一番の拘り箇所。無垢一枚板にてバーカウンターを造作するとなれば、下がり壁下枠にも無垢板を採用しないと釣り合い取れませんね。ウェスタンレッドシダー材にて加工をしています。
お施主様ご購入
幅400-500長さ2800㎜のクスノキ一枚板耳付き。
独特の香りがイイっすね。
クリーニングが済んでから最後の仕上げで磨きに磨き、舐めても大丈夫な自然オイルを染みこませる仕様にしています。
慎重に加工を・・・
完璧に設置完了
バーカウンター高さとしてFL+1100に設定しています。
内部造作は廻縁・幅木類の取付でほぼ完了。クロス仕上げの下地パテ処理も追いかけながら進行させます。
また、お部屋の形・広さがすべて認識出来て、クロス張り仕上げをするこの間でお施主様と細部仕上げ、造作について最終の確認をします。図面では分かりにくかった「空間」を認識できる事で、お持ちの家具の納まり具合や収納量などより明確になります。この段階でこそ棚を創る等の工夫をするチャンス。本現場でも各所に自在棚を設置する事になりました。
内部クロス仕上げも完了。
家具の配置を考えるのと同時にアクセントカラーを配すると部屋に奥行感が生まれます。
お子様たちのお部屋にはデスク付きベッドを造作
心と体の成長には決して交わらない「木目」の揺らぎ感が有効です。
完成まで…まだまだ突っ走ります。
尚、勝手ながら年内現場作業は12/28まで 年明け作業開始は1/7とさせて頂きます。
現場はこの1か月間、美しい季節の移ろいに囲まれつつ天候にも恵まれて、外壁間柱建て・構造用合板張り、屋根仕上げ、透湿防水紙貼付、窓サッシの取り付け、断熱材充填、気密シート貼付と進行しました。関連工事のシロアリ対策・設備先行配管・電気配線も同時進行させ、現在は室内間仕切り壁造作、PB貼り等内部造作工事に進んでいます。
本現場では、弊社も所属する
NPO輸入建材協議会でも推奨建材としての認定を進めている
KARVI JAPAN社製の欧州では主流である内倒し・内開き勝手(ドレーキップ)樹脂製窓を採用。
断熱性能・防犯性・メンテナンス性に優位性があります。
全窓で採用しました。
屋根仕上げ工事:ガルバリウム鋼板を採用 壁内通気層から軒先~屋根内と連続させた通気層の最終出口となる棟換気孔は、空気が滞留しない様室内にあたる部分全ての垂木間で設けます。
外壁透湿防水紙を貫通する構造躯体材や設備・電気配線周りには高粘度伸縮性のあるブチルゴムで防水性の低下を防止します。
内壁側は断熱材の充填後に気密シートを貼付。本現場は地域の気候特性とお施主様のライフスタイルや断熱区分3地域である事を考慮してJIS規格B種(寒冷地向け)の
0.2mm厚気密シートを採用。0.2㎜厚は長期優良住宅およびフラット35Sにも対応する防湿・
気密シートです。
外周り破風板金・窓回り枠の取付
現場は次週(11/26週)より、進行中の内部間仕切り壁造作と併せ、外壁の仕上げ作業にも進行します。
お施主様、次回の現場確認とお打ち合わせでお会いできるのを楽しみにしています。
現場はこの1か月で外壁間柱建て・構造用合板張り・室内間仕切り壁造作に続き、透湿防水紙貼付、窓サッシの取り付け、断熱材充填、室内可変透湿気密シート貼付と進行しました。関連工事のシロアリ対策・設備先行配管・電気配線も同時進行させ、現在は室内枠取付等の内部造作工事と外壁仕上げ工事に進んでいます。
工程順に
外壁は3x9板
外壁透湿防水紙は十分な重なり幅(150㎜以上)を設け、下から上へ貼り上げていきます。
←開口部廻りの特に窓台や隅部や
↓手すり壁の天端・壁との取り合い部は原則タッカー止め禁止。タイプの違う透湿防水紙をブチルテープを併用しながら二重に貼付して漏水対策を施しておきます。
内壁側は可変透湿気密シートを貼付します。地域の気候特性や立地条件を十二分に考慮して設計することが必要ですが、特に断熱地域区分で4から5以上の地域の場合は壁内結露の防止にこの可変気密シートは有効と弊社は考えています。この現場は都内6地域区分、周辺環境からも必要装備として採用して頂きました。*可変透湿気密シート
気密(空気を通さない)を確保しながら、冬は通常の防湿気密シートのように湿気を通さず、夏は壁体内が高温多湿になりカビや結露が発生しそうになると湿気を通し、通年を通して壁体内を良好に保つよう機能するスマートベーパーバリアです。
(旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社サイトより引用)お施主様、この1か月はほぼ工程通りに進行致しました。ココからはいよいよ細部の造作作業に入っていきます。図面では分かりにくかったところ、美しさと使い勝手を両立させるべくどんどん現場で打ち合わせして微調整していきましょう。
9月末来襲の台風をやり過ごし、敷き込んでいた土台材ウェスタンレッドシダー200角の乾燥養生を経て10/7(大安日)よりティンバーフレーム躯体の建て方を開始しました。
記念すべき柱建て1本目
弊社が提案するティンバーフレームは、プランにも因りますが柱はその殆どを通し柱として設計いたします。
画像部分は桁までの通し柱
(2F階高は桁部分で1.5m。そこから5/10の勾配天井となります)
建て方は先ず全ての通し柱を建ててから矩に胴差を組み入れていきます。
プラン中心部には丸太の大黒柱を設置。
名の通り棟までの通しとなります。
胴差や梁は全て大入れ雇い鈉差し込栓止め(2箇所)としています。
この雇い鈉と込栓は広葉樹材(*ヒッコリー)を採用。接合部捻じれに粘性や靭性・強度のある樹種を選択しているのも弊社仕様です。
*ヒッコリー 楽器のドラムを叩くスティックや昔はスキー板にも使用されていた材。
その用途からもどれだけ粘り強いかがお分かりいただけると思います
ティンバーフレームの象徴ともいえる方杖をセットして大黒柱のある通りの建て方が完了。
1F廻りの胴差・梁組完了
2F部と小屋部の胴差・梁組から母屋~棟木掛けと上棟に向けて組み上げていきます。
↓上棟
ココまで2日の工程
この後↓歪みの確認修正をして垂木掛けの準備を整えます。
垂木はこのまま室内表しになります。
屋根の構造は、
この上に38mm化粧野地(弊社呼び名)+0.2㎜気密シート+断熱充填通気層用垂木+野地板合板+防水シート+仕上げとなります。
その38mm化粧野地板 SPF2x6T&G材を採用しています。
この厚みがあると付加断熱材としても熱の吸収が多い屋根面には有効です。また、室内から見て明るい木肌と穏やかな木目の流れも好評を得ています。
室内側
明るい木肌と穏やかな木目
全体像
ティンバーフレーム(私、脱いだらスゴイんです)躯体仕様
土台:ウェスタンレッドシダー(心材)200角 203年生材
柱:ダグラスファー(心材)200角 262年生材
梁・胴差・母屋・棟木:ダグラスファー(心持ち材)200x300角 262年生材
火打・方杖材・化粧垂木:ダグラスファー100x200角 262年生
ウェスタンレッドシダーはカナダB,C州コーストマウンテン産出材
ダグラスファーは何れもカナダB,C州クートニー地方産出材
お施主様 建て方作業後は各工程順調に進行しています。
週明けにはロシア製窓サッシの搬入と取付を行う予定です。