大変ありがたい事に各方面よりお問い合わせを戴き、今秋から来春に掛けては様々な住宅形態の新築プロジェクト、リモデル・リノベーションプロジェクトが控えています。
弊社の体制も桜ジャージのFWの如く、強く逞しく成長させなければ、お施主様や発注事業主様に申し訳が立たない・・。
ご協力を戴かなくてはならない各業種の専門職や建材メーカーさん、カナダの製材所等々…皆さんと一丸となって取り組んでいける楽しさも噛みしめ乍ら精一杯努力をしますので、皆さん何卒よろしくお願いします。
地盤改良工事に着手してから約8カ月の工期で完成となりました。
国立公園内での建築に付き、外観に使用する建材の色にも制限があります。屋根・ティンバーフレーム躯体のステイン色、外壁等々
制限範囲内でお施主様のご要望に基づきながらシミュレーションして採用しました。四季を通じて周辺環境とマッチする配色になったと思います。
玄関アプローチまで大屋根を伸長させ、降雨降雪時に備えました。
道路から玄関までの高低差は、石積み階段とデッキ階段を矩折りに接続させて、乗り降り負担が軽減できる様調整しました。
季節の変わり目に北西から強い風が吹く土地柄にて、玄関アプローチデッキには風除け壁を設置しました。
お施主様のお愉しみ…浴室から直行出来る湯涼みデッキ
玄関内は「土間」空間としました。
囲炉裏セットも設置します。
こちらのDoma空間には囲炉裏に加えて薪ストーブが設置されています。
Doma空間からからリビングスペースへ。
LDK空間でありながらDK空間はDomaから視界に入らない様な配置としています。
大黒柱はティンバーフレームに刻んだ原木を丸太のまま仕口加工して採用。原木は全てカナダB,C州産のネイティブダグラスファーで、この
大黒柱に採用した原木は312年生です。
土台と柱規格は200x200
梁規格は200x300
方杖・垂木・火打類は100x200
弊社のティンバーフレームは、
シンプルな3規格で構成させています。
ティンバーフレーム住宅…と聞くと「洋風」とイメージしがちですが、ココは日本で日本の方がお住まいになるので、やはり畳も欲しくなります。で、あれば採用するのみです。柱と梁で構成されるティンバーフレームは日本の古民家的造りにも通じますので、全くと云っていいほど違和感なく和室が出来上がります。猫間障子に広縁…正に日本家屋を彷彿とさせますね。
浴室はお施主様達ってのご要望
十和田石貼りに檜板張りの壁天井で構成
十和田石は濡れてもしっとりとした足触りで滑りにくく、色合いもいい感じになります。
外気温3℃の時の室内側屋根面温度です。工事中の時の画像ですから勿論無断房状態です。この日は薄日が差していたので屋根表面温度は35℃程度でした。
弊社ではこうした気密断熱欠損箇所(熱漏れ)の確認を天井・壁・床と全てサーモグラフィーカメラを用いて行っています。
簡易測定器ですが、お引渡し時はVOC(揮発性有機化合物)の一つであるホルムアルデヒドの空気中濃度を測定しています。
ホルムアルデヒドは普通に自然界にも存在する物質ですが、高濃度に暴露され続けると人体に悪影響がある為、WHO世界保健機関や厚労省で0.08ppmが安全基準とされています。
主に建材類に使用されている接着剤に多く含まれるホルムアルデヒドですが、現場での測定値は0.01ppmでした。
当社仕様として採用する建材類は、ホルムアルデヒドの発散が殆ど認められないとされている建材だけを使用していることが、測定値からもお分かりいただけると思います。
日射取得と遮断について設計時に行ったシミュレーション 左上が冬至 左下が夏至です。
上の画像は向きが違いますが、春分直前実際の日射具合です。冬至夏至のほぼ中間ぐらいになっていますよね。建物の配置や向き、軒の出幅、窓の配置等をバランスよく設計し、シミュレーションした通りに日射取得と遮断が出来る事は光熱費の削減は当然ながら、住まいに求められる絶対条件である「安全」「快適」「健康的」という事をクリアする最低条件でもあります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
弊社にご用命いただき誠にありがとうございました。
現場は年明けから降雪・風雪に見舞われながらも順調に進行。外部作業の完了に伴う社内検査・手直しを実施した後、風雪激しく予定より2日遅れながら足場の解体を行いました。
足場解体前の検査では、
躯体外壁取合い部のシール、枠廻りシール&塗装、設備機器廻りシール、ベランダ手すりの取付状態等足場が必要な作業箇所を重点的に✔。
施工の確実性を確認する事は品質確保は勿論、将来的に万が一不具合が発生したとしても的確な対応策を見出す時に役立ちます。使用した材料と新築時の施工状態を記録しておくことは施工者として、現場管理者として、とても重要な業務と現場人は考えます。ココは特に人任せにはしない業務でもあります。
薪ストーブ煙突は角トップ仕様で製作。屋根内貫通部は当然ながら不燃材で囲んだ中に二重煙突を設置しています。
ストーブ置き場廻りは耐火煉瓦積の仕様ですが、念のため石膏ボード上に壁内伝導過熱火災を防止する軽量気泡コンクリート版を取り付けておきます。
内装仕様は湿気吸放出昨日のある木材チップ入り繊維紙+塗装仕上げ 湿気吸放出を妨げない塗料との組み合わせで、5万色の中からお施主様お好みの色で仕上げています。(
NPO輸入建材協議会推奨建材を採用)
1F部内装はパイン無垢板腰壁材との組合せ
浴室は十和田石の洗い場と腰壁、上部壁と天井は檜板張りの純和風仕様となっています。
↓檜板 やはり日本人的には落ち着くいい香りです。
お施主様、完成まで間もなくです。積雪が少し心配ですがガンバリマス。