ライフスタイルプランナー研究会において事業部として立ち上げた
「ライフスタイルに活かす木材推進事業」で取り組んでいる住まいにおける新しい付加価値の一つ「グリーンルームとデッキ」というコンセプトに那須にログハウスの別荘を持つN様からご賛同を戴きました。N様は木材を扱う会社を経営されており、「木」にとても詳しい方。自らが取り扱う加工木材を用いてデザイン出来ないか?というリクエストにお応えしながら進めているこの現場は、様々な生活シーン正にライフスタイルを充実させる機能を備えた楽しさ満点のプランとなっています。
その進捗模様を計画段階より順に紹介!「木」が住まいにおいて色々な要求を満たす建材である事を是非皆様もご参考にして下さい!
計画は敷地に立つログハウスの母屋と離れの関連性はそのまま維持しつつ、母屋での生活を充実される繋がりを持たせたデッキ空間を創るというコンセプトから始まります。
ログハウスの母屋と離れ。デッキ空間は敷地における建物の配置バランス、母屋からの動線、道路からのアクセス等を考慮し、反対側(写真母屋裏)に設置する事としました。
その反対側に広がるデッキ造作計画地の空間。写真右奥に見える母屋勝手口と直結させる事を第一条件とし、この空間を最大限有効に活用できるデッキの広さを確保しようということになりました。
N様ご提供の木材
樹種名:ケンパス マメ科Koompassiaに属します。東南アジアやニュージーランドに広く分布している広葉樹です。
材の特徴:気乾比重が0.77~0.95と木質は重硬で、木理は交錯しています。耐久性に優れ、粘りがあるので構造材は勿論、橋脚や枕木・家具の脚などにも使用されています。
今回は上写真左、デッキ用に加工された(25×130mm)材と写真右150x200mm程度に粗製材されたティンバーの二種類のみでデッキ部分を造る計画となりました。重く、釘打ちやビス止め方法も工夫しなければいけませんが、耐久性には替えられません。創作意欲がメラメラと湧き上がりっぱなしの現場となりそうです。
次回は計画プランを紹介します。