入りました。建て方以降天候にも恵まれて順調に作業も進行しています。下地つくりはまず屋根からです。化粧となる垂木(100x200)の上から1x6の本実SPF材を張り、これを室内から見える天井の仕上げとします。更に断熱層確保為、化粧垂木に沿って2x4材を流し、その空間に16K100mmのグラスウールを充填。そこに野地板を張上げれば屋根下地の完成です。
↓室内から見たところ ↓野地板にR22kgの防水シートを張上げます。
上の写真右に見える下屋根部分は仕上げとなるガルバニューム鋼板を横葺きしたところ。壁部分への十分な立ち上がり確保は雨対策に重要なポイントです。また、降雪地や周辺に落葉樹があるようなところでは仕上げ材の選定にも注意が必要!雪落ちが悪いものや落ち葉・樹液の堆積しやすい素材(スレート・アスファルト)では、表面に黒かびやコケが発生し易く耐久性に問題が出ます。(一部豪雪地帯では保温の為に屋根に雪を残してゆっくり溶かす・・と言う考えもあります。”かまくら”の原理でしょうかね。)
↓壁部分の下地→
ちょっと足場やら建て方の時の仮筋交いが交錯していて見えにくいですが、ティンバーの躯体間(柱間)は2x4材で下地を作ります。因って写真のように2x4パネルと似た構造になります。今回は外壁側大壁で左官仕上げとなりますので壁芯は外壁側にずらせて設定しています。正規に筋交いをいれたこの下地とティンバー躯体全体を構造用の針葉樹合板(厚12.5mm)で覆い強固な構造躯体が出来上がるわけです。外部にティンバー躯体を表したい場合(真壁)は200角の柱芯から振り分けて下地を作り、柱には収縮に因る隙間の発生を防ぐ為に室内側室外側双方に溝を彫り、内部は仕上げ材等を、外部は構造用合板と透湿防水シートを差し込みます。
↓構造用合板を張ったところ ↓内部から
↓1F床部分の下地
土台と根太の高さは同じにし、根太は使用する材(今回は2x6)の許容最大スパン以下となる位置に大引きを入れて受けています。この上全体に構造用合板(厚12.5mm)を張って水平剛性を更に確保します。
←ロフト部の床
ロフト部は1Fと同様に梁・胴差しの上端合わせに根太を流し、その上に仕上げとなる床材を張り、下には1Fの天井材を張上げます。右上写真で白く見えるのがその床材(2x6T&G 38mmx127mm)
段々と形が見えてきました。次回は内部壁や間仕切壁造作の模様を紹介します。