は、国内で進行中の各現場状況から5日間というちょっとした弾丸ツアーでした。しかしながら中身は充実。新たに主にアメリカ向けのティンバーフレームを総てマシーンで加工する会社
(正に日本のプレカット工場の様)も見学&打ち合わせし、今後の展開に幅を持たせる事が出来ました。その際に出た話。今回工場に置かれているティンバーはそのほとんどが芯去り材だったのです。目の詰まったいい材ですけど・・・
弊社のこだわりは「総ての材に芯材を使う」ということなのですが、それは樹木の芯に外敵から我が身を守る成分が含まれており、成長して幹が太くなる過程において自身がしっかりと自立していく為にも必要な云わば骨格みたいなものだからです。その辺りを先方の担当に話してみると、正に彼もその通りだとの事。本当は芯材の方が強いのでそれを勧めたいとも云っていっていました。
じゃ何故芯去り材かと聴けば「最近のお客様は割れたり捻れたりするのが嫌いだから」とリクエストしてくるとの事。・・・確かによく、芯があると割れたり、捻れたりすると云われますが、ゆっくりとしっかり乾燥してあげればそういった「クセ」も見抜く事が出来、その習性を利用して加工の際に適材適所へ配置すれば木の持つ自然力も十分に発揮できるのです。樹芯は人間で言えば背骨の部分です。ティンバーフレームは大断面無垢材を使用する工法ですから芯が無い場合でも程度以上の強度は出ます。強い事は確かですが、ティンバーフレーム工法をご選択いただける皆様には是非「木の性質」や「木の気持ち」もお考え下さい。同じ生き物同士、相手を考えてあげれば絶対に裏切らないですから・・・。
と、そんなこんなで妙に親近感の増したこの会社の担当とは次回また会う約束をしました。発展できる関係となれるよう努力したいと思います。