今日9/1は防災の日。大正12年に未曾有の被害をもたらせた関東大震災が発生した日に因み昭和35年に制定された日ですが、立春から二百十日前後に当るこの時期はは色々な災害が多いからだと言う意味もあるそうです。関東大震災については、以前東京下町・上野に住んでいたこともあり、祖父や祖母から生々しい被害の状況を聞かされていました。子供心に祖父母が体験した事を聞いてとても怖くなり泣いてしまった記憶もあります。最近起きた北陸・中越地方の地震でも大きな被害がでました。心よりお見舞い申し上げますが、どんなに科学が進んで予知が出来るようになったとしても、日頃の備えがなければそれも役に立ちません。大切な命と家財を守る一躍を担う住まいに関しても、ただ法律の規定通りに作っただけでは完全とは言えません。地域の特性にも合わせ、それにプラスした配慮や処置をすることが出来て初めて「より安全な住まい」と言えると思います。災害が起きるといつも問題になる無理な改築や増築、手抜き違法建築は言語道断であり、そのような事をする同業者がいると思うと情けなくなりますが、建築に携わるものとして日々の研究や工夫は怠らず少しでも社会の役に立つ様これからも努力を続けたいと思います。