9月末来襲の台風をやり過ごし、敷き込んでいた土台材ウェスタンレッドシダー200角の乾燥養生を経て10/7(大安日)よりティンバーフレーム躯体の建て方を開始しました。

記念すべき柱建て1本目
弊社が提案するティンバーフレームは、プランにも因りますが柱はその殆どを通し柱として設計いたします。
画像部分は桁までの通し柱
(2F階高は桁部分で1.5m。そこから5/10の勾配天井となります)

建て方は先ず全ての通し柱を建ててから矩に胴差を組み入れていきます。

プラン中心部には丸太の大黒柱を設置。
名の通り棟までの通しとなります。

胴差や梁は全て大入れ雇い鈉差し込栓止め(2箇所)としています。
この雇い鈉と込栓は広葉樹材(*ヒッコリー)を採用。接合部捻じれに粘性や靭性・強度のある樹種を選択しているのも弊社仕様です。
*ヒッコリー 楽器のドラムを叩くスティックや昔はスキー板にも使用されていた材。

その用途からもどれだけ粘り強いかがお分かりいただけると思います

ティンバーフレームの象徴ともいえる方杖をセットして大黒柱のある通りの建て方が完了。

1F廻りの胴差・梁組完了

2F部と小屋部の胴差・梁組から母屋~棟木掛けと上棟に向けて組み上げていきます。
↓上棟



ココまで2日の工程
この後↓歪みの確認修正をして垂木掛けの準備を整えます。



垂木はこのまま室内表しになります。
屋根の構造は、
この上に38mm化粧野地(弊社呼び名)+0.2㎜気密シート+断熱充填通気層用垂木+野地板合板+防水シート+仕上げとなります。

その38mm化粧野地板 SPF2x6T&G材を採用しています。
この厚みがあると付加断熱材としても熱の吸収が多い屋根面には有効です。また、室内から見て明るい木肌と穏やかな木目の流れも好評を得ています。

室内側
明るい木肌と穏やかな木目
全体像


ティンバーフレーム(私、脱いだらスゴイんです)躯体仕様
土台:ウェスタンレッドシダー(心材)200角 203年生材
柱:ダグラスファー(心材)200角 262年生材
梁・胴差・母屋・棟木:ダグラスファー(心持ち材)200x300角 262年生材
火打・方杖材・化粧垂木:ダグラスファー100x200角 262年生
ウェスタンレッドシダーはカナダB,C州コーストマウンテン産出材
ダグラスファーは何れもカナダB,C州クートニー地方産出材
お施主様 建て方作業後は各工程順調に進行しています。
週明けにはロシア製窓サッシの搬入と取付を行う予定です。