さて、
これらの画像を見て何をお考えになるだろうか。
説明するまでもなく、軒樋から立派に成長した草木だが、
この建物は高原山間部の別荘地内に存在しているんだ。
因みにこの建物は、
日本の誰もが知っている、超一流と云われるハウスメーカー様に因って建築されて2年が経過した所だ。
さて、ここで冒頭の質問に戻る。
この状態、誰が見ても良い状態ではないのはお分かりいただけると思うが、果たしてこれは何故こんなことになったのだろうか。
お施主様が小まめに軒樋を掃除しないから?
鳥が種を運んでくるから仕方ない?
現場人から言わせればどちらもNonだ。そして全く以てしてお施主様にも鳥にも責任はない!と断言できる。
これは、このような立地に於ける建物配置、屋根向きが不適である事が根底にあり、それに輪を掛けて標準仕様だか何だか知れない雨樋をそのまま周囲の環境も考えずに設置したことに尽きる。普通は設計段階でもわかるはずだが、現場施工中だって周囲の建物の様子を見れば理解できるはずだ。雨樋設置が例えお施主様の要望であったとしても、容易にこうなることが想定出来れば断固として不設置を進言し、雨だれやハネ対策の方への進言をすべきである。標準仕様というマニュアルには立地条件の考慮というものは無いのだろうか?さらにそれらマニュアルを覆す現場管理への責任感と経験値というものは無いのだろうか。
様々な言い分もあるかと思うが、現場人的には0ゼロからお施主様と創り上げる住まいの建築現場に、マニュアルに書いてある事しか対応できない輩は即刻退場を申し渡す所だ。これが日本を代表するハウスメーカー様の現場と思うと悲しくなる。