現場に於いては、施工精度が求められるのは極々当たり前のことだが、これと同じくらいの精度で臨まなければいけないのが打ち合わせの精度だ。現場作業はその殆どが「無」の2Dから「有」の3Dを生み出す繰返しだ。そしてそこには住まい手・創り手、発注者、受注者、元請、下請等々呼び名は違えど様々な立場の関係者も存在する。
「イメージと違う」「そんなこと聞いていない」「こうなるのが当たり前だと思っていた」…このような問題発生の話は様々な所でよく聞く話で、これこそまさに打ち合わせの精度が足りない所だ。
「図面に書いてある」「あの時そういう風に云った」「云わなくても分かっていると思っていた」…問題が発生するとこんな言い訳もよく聞く。図面に書いてあってもその解釈・見方まで突き詰めて話し合う。お互いに聞く耳が持てる状況下で納得がいくまで話し合っておく。自分の思い込みがすべて通用するとは思わず、常に初心を忘れない。問題を発生させない為に最低限の精度としてもこんなことが挙げられる。見たり、聞いたりすればものすごく簡単な事なんだけどね・・・出来ていない奴多いね。
勿論自戒も含め、常に意識づけしておかなければいけない所だ。
そして・・・更にどうしようもないのが振舞いの精度だ。
現場に於いては○○だから許される。は現代に於いて一切ない!
挨拶は当然の事、いくら施工の精度が高くてもくわえタバコで仕事する等は言語道断だ。
ホンの一部の者の仕業でも大きく取り上げられやすいのがこの建築業界だ。
そのあたり、十二分に心して今日も現場に臨むのが現場人だ。