日本で住宅が大量に供給されていた頃の各所仕様は、それこそ統一感の無い仕上げになっていることが多く、それはまたそれぞれにメンテナンスの時期が異なってしまうという事に繋がっていた。屋根は15年、外部の木部や鉄部は5~7年、外壁は10年・・・て具合にね。だからして少し無駄となる様なメンテナンス計画も少なからずあり、今回はとりあえず木部と鉄部ね。でまた数年後には外壁でその時にまた木部と鉄部…なんて事がまかり通っていたんだ。だが、本来は新築時は勿論、改修時でもその目的と使用する材料の性能、性質、それに一番大事なお施主様のライススタイル・ステージプランを上手く掛け併せれば、無駄なメンテナンス計画とならず、一度に2度…3度と…おいしい一式の改修とする事が出来るんだ。現代にはこれに応える事の出来る様々な特徴の建材が生産され、これらに関する情報も溢れている。現場人たる者は常に最新を確保し、それに従来からの王道と掛け合わせて保有しておく事が必要だ。