ティンバーフレーム躯体建て方を済ませた現場は、屋根下地造作工程へと進んでいます。本現場の屋根仕様は化粧垂木+化粧野地板+気密シート+野地垂木+断熱材+野地板+防水シート+屋根仕上げの構成となっています。
化粧野地板(社内呼び名)に使用するのは38㎜厚のSPF本実加工品。
働き幅寸法は127mmとなっています。
室内側から見るとこんな感じ。
軒先換気孔
外壁通気層から屋根通気層への取合い部
屋根頂点にある棟換気孔口への通気層を確保します。澱みのない通気層確保は断熱・遮熱・漏水対策等に欠かせません。
室内は全ての箇所が勾配天井となりますので、屋根断熱の為の野地垂木をこの上に掛けます。
先ずは気密シート貼りから
0.2㎜厚の気密シートを十分な重なり幅(200㎜以上)を設けて貼付し、
野地垂木(断熱層確保)を取り付け、断熱材を敷き込みます。
野地合板張り 屋根通気層は20㎜
野地合板の含水率を確認。(6.4%)
屋根下地造作作業に於ける大敵は雨。(この時期直射日光も)木材を使う以上各工程に於いて現場と資材への十二分な雨養生が品質確保への道となります。
万が一、湿った状態で気密シートや防水シートで木材を覆ってしまったら…
容易に想像できますね。
十二分な乾燥状態を確認してから防水シート貼りに移ります。
棟換気部は換気部材の取付が屋根仕上げ材施工時と絡むので、雨が侵入しない様その時まで開口しないでおきます。
屋根工程はココまで終えて一段落。
天候と睨めっこをし、養生~確認~調査~施工の工程を何度も繰り返して行います。
現場は次工程の内部床下地造作へ進行しています。