カナダ・バンクーバー港を6/16に出港したティンバーフレーム資材等を載せたコンテナ船は、無事6/28に東京港・大井ふ頭へ入港。通関を済ませて現場への資材搬入は7/1となりました。
現場は住宅街にて大型車両の通行が出来ない為、40フィートコンテナ1本満載の資材は予め確保段取りしてある仮置き場へ荷下ろしします。
海上輸送中の含浸等リスク対策に防水シートを被せるのは普通ですが、弊社では材からも放出される余分な湿気を逃がす為、蒸気浸透性のある透湿防水シートを被せています。加工場内の管理された含水率の下でステイン処理するのと併せて室内表しとなるティンバーフレーム材への養生配慮です。
シートを剥がし早速材の含水率を確認。表層部13.8%
これなら問題の無い数値です。
仮置き場から現場へ資材の小運搬開始
足場架設を済ませた現場へ先ずは土台材を搬入
番付に沿って仮置きし再び含水率を測定(右) 表層部14.3%
土台材は日本国内でシロアリ対策処理をするので、木口割れ止め処理以外のステイン加工等はしていません。弊社はシロアリ対策材に木材保護の目的で開発されたホウ酸塩処理材を採用しています。
ホウ酸塩処理材の塗布を済ませ次第、土台の敷き方に取り掛かります。
先ずは基礎パッキンの敷設。基礎(土台)外周部は地中熱利用の24時間換気システムを採用する仕様にて気密タイプのパッキンとしています。
当たり前ですが、寸分の狂いもない寸法精度にて敷設完了。仮置き場への搬入、現場への小運搬、シロアリ処理、敷設とここまで丸1日の工程で行いました。
全てのティンバーフレーム材を現場へ搬入
各材の含水率測定 社内基準の20.0%以下を確認 左16.1%右17.5%
建て方開始
先ずは弊社のティンバーフレームにおける基本である
「柱勝ち組方=すべてが通し柱」の柱建て・込栓止めから。
柱建て後、横架材を柱間に落とし込みながら雇い鈉+込栓止めで1スパン毎に固定し、縦横(X軸Y軸)順にL字型を構成させながら組繋ぎます。
上棟
棟木に清めの酒を振り、盛塩をして安全祈願をします。
この段階で所謂「家起し」をします。
歪みを修正しながら縦横の水平垂直を確認し仮の筋交いで固定します。
非の打ち所がない火打梁の納まり風景は
こちら
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化粧屋根垂木の取付
ティンバーフレームは様々な屋根スタイルを形成する事が出来ます。
本プロジェクトは日本の気候風土に合わせたフルラフター方式を採用。画像に見える垂木は室内側にそのまま表しとなる化粧。本仕様はこの上から順に化粧野地板+気密シート+野地垂木+断熱材+野地板+防水シート+屋根仕上げの構成になります。