第9回 土地は選ぶもんだよ。

住まいを創ることを目的に土地を取得しようとする時、
貴方はどんな表現をして自己認識や人との会話に用いますか？
「オレ今、家を建てる為の土地を探しているんだ」それとも
「オレ今、家を建てる為に土地を選んでいるんだ」ですか？
土地と建物はどちらも不動資産の形成に於いては切っても切れない繋がりがあるのは云うまでもありません。所謂「建売」を購入する場合を除き、自分の好きな環境（地域・土地）に好きな住まいを創ろうと考える方は、是非ご自身を「選んでいる」という後者の立場で表現して頂きたいと現場人は常々思っています。
弊社にお問い合わせを戴く皆様の中には「今、土地の取得も検討中です」という方も多く、その段階から建物のご計画について弊社へもお問い合わせ頂けることは大変有難く大歓迎でもあるのですが、
中には上述の「…探しています。」という方もいらっしゃるので、その際には不躾にも「選んでね」といつも進言させて頂いています。
ちょっとした言葉の違いで意識している事でも無い！と云われてしまうこともありますが、探す…には漠然と…という形容詞を付けられますが、選ぶ…に付けるとちょっと変ですよね。大切な資産となる不動産に漠然と…は全く不必要なのです。
何故なら、建築業者を決定する際には、合い見積もりや各社の特徴から1社に選んでますよね。選ぶという事は明確な目的に見合った結果を得た（建物建築の場合は得られると思われる）から出来るもので、「漠然と選べる…」ものではないハズです。土地建物は不動資産として切れない繋がりと冒頭に記しました。だからこそ、土地も明確な目的に見合う結果を得るために選んでほしいのです。土地は建物と違い、そこに明確な結果があります。結果が目的に見合っているか否かは選ぶという立場にあれば正確に判断出来ますね。また、不動資産として土地建物を同時に取得する場合はそのどちらかに優先順位を付けるものでもありません。しかしながら取引形態が分別されている為かどちらかに優先順位が付いてしまうことも多いですね。そして限られたご予算の中で土地と建物そのどちらかに優先順位が付いてしまった場合、土地を優先しがちです。その為に建物に掛けられるご予算が削られてしまった…よく聞くお話しです。現場人は建築側の立場として誤解の無い様云いますが、決して「建物予算を減らすな～」と云っているのではありません。土地建物切れない繋がりならどちらも満足できるような資産を創りましょう…と云いたいだけなのです。
ココで、いつも弊社にお問い合わせいただいた皆様にお話ししているどちらも満足できる資産を得る為のちょっとしたコツを…それは
土地を選ぶ時には建築業者に、建築業者を選ぶ時には土地業者へ、それぞれ逆の立場から意見を貰ってください！
不動産の評価は建物がある場合、その双方で行われます。大切な皆様の資産なのですから互いの立場での意見を聞くと皆様には最良のアドバイスとなると思いますし、それに親身になって応えてくれる業者だったら選択して間違いないっていう皆様のご判断基準にもなります。是非お試しを。
因みに現場人はいつでも出動OK。準備万端整えています！