本プロジェクトもいよいよ日本に資材を発送する段階となって来ました。
そこで通例である出港前の検品にカナダ取引先各所を廻ってきました。
先ずはメイン、躯体材イエローシーダーティンバーの製材確認。
前回の投稿通り各断面総数185本の製材はその約80%がComplete.
全てを強度・耐久性に優れる芯持ち材とする事を条件とした材は木目通直、タイトな目詰り。お施主様にも自信を持ってお引渡しできるティンバーとなっています。製材した材を置く周囲はイエローシーダー独特の芳香にみ包まれ、検品する私も幸せな時間となりました。
続いて無垢のドア
室内ドアをすべて無垢とする仕様には樹種に柾目ダグラスファーを選定。インテリアのカラーコーディネートに合わせた塗装をする際、木目もきれいに浮き上がる樹種としてチョイスしました。
ガラス入りのドアは厚み45mm、その他も35mmと強度、耐久性には申し分ない厚み設定をし、経年でも重厚感の維持は勿論の事、デザインに於いても陳腐化しない仕様としています。また、このメーカーの造る無垢ドアは一枚一枚が職人のハンドメイド。木目や色合いの微調整にも対応しています。いつもながら信頼のおけるメーカーさんです。
腰壁パネル
パネルと云っても無垢板です。今回のプロジェクトのデザインコンセプトは「クラシカルな空間にモダンなデザインも融合させる」というもの。
最初に採用を決めたのがクラシックデザインのオーク床材である事はこれも前回投稿の通りですが、壁もこれに併せて腰壁付にしたいとリクエストを受けました。ならば、デザインは壁の一部でもある室内ドアで一番多く使用するドアに併せ、材種は床材と同じオークで…と提案。MDFに突板を貼り合わせたパネルは国内メーカーにもあるものの、無垢は国内・海外メーカーでもほとんど皆無。あってもVeryExpensiveなのですが、お施主様もご納得して頂ける品質と価格で提案できるのはカナダでの取引先ネットワークを活かせる弊社の強み。完全オーダーにて19mm厚幅610mm高さ910mmの無垢オーク腰壁パネルを製作してもらいました。
アーチの部分。上のドア画像と同じなのがお分かり頂けると思います。
検品時は最終のサンディング作業中。こちらもいい仕事しています。
バンクーバー港からの出港は4月中旬から下旬
現在こちらの倉庫に製造完了の建材類、ランバー材等を順に集積中。コンテナ積み~出港まで大切に保管しています。