2015年最初の一言は国語的とも言える所から。
表題はどちらも「こうほう」と読み、建築各社も様々に表記しています。
では、同じ「こうほう」と読むこの表現、果たしてどちらが正解なのでしょうか。
広辞苑を引くと「構法」は、建物あるいはその部分の仕法,性能などをふまえた構成方法とあり、「工法」は、加工・工事などにおける造り方,組立て方と記されています。これを見る限りどちらも正解ですね。建築各社がまちまちな表記をするのも解ります。
ですが、現場人は意味が二つある以上、お客様、お施主様にはキチンと分けて自社の考え方を説明すべきだと考えています。現場人が辞書の解説を理解するに「構法」はどんな建物か、「工法」は管理を含みどんな工事手法をとるか、という事。更に言い換えればどんなに構造に優れる仕様の建物でも工事の仕方や管理がダメでは良い建物・暮らしやすい建物とはならないという事。
しかるに、現場人は両方を満たすべくお客様・お施主様には自社の考え方と取り組みをいつもご説明させて頂く。
弊社がメインで扱うティンバーフレームの説明をする「
オフィシャルサイト」には主に「構法」、ライフスタイル形成のご提案をメインとする「
平屋ライフ」では主に「工法」としているのもその表れなんだ。だから、これから住まいの計画を立てる方には是非この「こうほう」という表現への考え方を各社の比較検討材料として一つ加えてもらいたいと思う。
「ウチは○○構法だから大丈夫」と云われても現場の工法をどう考えているのかがダメじゃ宝の持ち腐れだし、「ウチは○○工法だから大丈夫」と云われても工法が示すホントの意味分かって云ってんの?…とね。