…とあたかも高飛車にも良し悪しを判定する様なタイトルだが、実はそうではない。住まいを設計(デザイン)する上で現場人は何を大切にしているかを言いたいだけだ。現場人が住まいをデザインする時、最も大切にするのは「安全性」次に「耐久性」「機能性」と続く…。当然乍ら関連法規の遵守はそれを上回る性能を付けて当たり前とした上でだ。んんん、何かデザインという話の範疇では無いような気がするな。と思ってくれたら現場人の思うつぼだ。住まいに関して云えば、「デザイン」「デザイナー」「デザイナーズ」なんて、形容詞の比較級みたいな訳の分からん単語のせいで間違った「デザイン」のイメージが世に拡がっているような気がしてならないからだ。「オシャレ」「キレイ」「かっこいい」は住まいの場合、安全性・耐久性・機能性の付加価値でしかない。じゃないかな?
よく、聞いたり見たりする事で「デザイン性を重視してリビング階段はスケルトンにしました。」なんてのがあるが、これは住まい設計における「デザイン性」という単語の使い方を間違ってると思う。唯一正解と云えるのはデザインした人が自分の為にそうした時だけかな。住まいのデザインとは作者の思想と作風を見る人・使う人・感じる人に押し付けるのではなく、この場合でいう見る人側の思想と作風を安全性・耐久性・機能性に富んだデザインをしてお返しする。ってのが本当のデザイナーだと思う。お客様が住む家を設計しておき乍ら、私の「作品」という人に大きな違和感を感じるのは現場人だけではないハズだ。