弊社で内外装工事をさせて頂いたお馴染、
門前仲町ラ・レプブリックさんの月一回ある連休期間を利用し、予てからご要望頂いていたテーブルの増設、一部改修を行いました。
常連の方は勿論、一度でも訪れて頂いた方はご存知と思いますが、同店は内外共ほぼ
ウェスタンレッドシダーの無垢材を使用した空間になっています。
なので、お客様が直接触れられるテーブルやカウンターも既製品にはない同材を利用して全て現場製作し、その木肌特徴の一つでもある柔らかく、ぬくもりのある感触が得られるようにしています。現場製作、無垢材使用なので、家具屋さんが製作する様な正確性やデザイン性には及びませんが、シェフの大胆且つ心と体に優しいお料理にはピッタリな仕様なのでは・・・。と勝手に思っていたりもしています。
さて、
今回の改修は、お客様の利便性向上を、主に4名様グループへの対応強化としてシェフより二つのリクエストいただきました。
1.従来の4名様用テーブルには脚が4本あり、椅子に座った際お客様の足と干渉してしまう事の解消
2.従来の2名様用テーブルを2基増設し、各々繋げれば2~4、6、8名様用となる拡張性の確保
で、先ずは1.の対処
既存テーブルを解体し、脚は1本でセンターに取付ける仕様に変更
センター1本脚ですからそれなりの断面も必要となりますので、20cm角のウェスタンレッドシダーティンバーを用意。両木口へは接地面の安定強化に張り出す足用とテーブル天板受材用の溝を刻みます。
テーブル天板受け材の加工。弊社得意技でもある
ティンバーフレーム構法で柱と梁を接続させれるときに用いる雇い実の変形版。中央の欠き込部分を脚に刻んだ溝の中に入れて固定します。
セットアップが完了しました。お店入口すぐのところに設置されています。
2.の対処
既存2名様用仕様に準じて2基製作
向かい合わせに座った時の仕切りとしてセンター2本脚となっています。これで同仕様のテーブルが計4基。繋げれば2~8名様のグループにも対応可能です。更にもう1基ある隅用テーブルを併せれば最大12名様位は可能でしょうか。これで私も早く仲間との宴会を企画しなければいけなくなりました・・・
因みに・・・
今回製作したテーブルの仕上げに塗装しているものは、木材トリートメント剤であるエコ・ウッドトリートメント。木の国北欧で生まれ同じく木の国カナダで製品化された完全植物性の自然素材塗料です。粉末化されているのを水に溶かして塗布すれば自然に濃緑からこげ茶色に変化していき、店内の雰囲気ともバッチリ馴染んできます。
そして何よりは舐めても安全な事。美味しくて身体に優しいお料理が並ぶテーブルには安全性が要求されるのも当然ですね。
樹種によって発色の度合いは違いますが、経年で味のある色合いになっていくのもお楽しみ下さい。
チョット宣伝。
弊社では古くからこの塗料の安全性と有効性を確認し、直輸入にてティンバーフレーム躯体やウッドデッキなど外部に露出する木材の保護材として採用してきました。現在は輸入建材、取り分けて塗料や左官材の取扱実績が豊富な
ブライトン㈱さんでも販売されています。(同社製品紹介ページには弊社ティンバーフレームへの採用例も掲載されています。)