今週の現場は晴天に恵まれて外壁仕上げ材の取付工事を進める事が出来ました。通気層を設ける外壁構造とする場合は、壁内・室内で発生する可能性がある余分な水蒸気を逃がす為に透湿防水シートを貼付しますが、透湿防水シートは薬剤処理された胴縁材を使う場合に注意が必要なのと同様に、あまり紫外線に直接当てない事が長期的視点に於いて性能を低下させないポイントです。当社の場合、
胴縁に薬剤処理材は絶対使いませんが透湿防水シートは通気工法における大事な二次防水でありがら完成後は外壁仕上げ材を剥がさない限り目視確認をする事が出来ませんので、長期的なリスクが予想される事には当然乍早め早めにその芽を摘み取っておく事が重要な管理項目となります。
外壁仕上げ1F廻りに採用するのは湿潤に強いウェスタンレッドシダーのベベル。別荘地に建つ住まいとして環境に調和し、耐久性や断熱性にも定評のあるウェスタンレッドシダー材は性能を確保しながら味わい深い経年変化も楽しめる外観を維持する事が出来ます。
見え難いですが、土台部水切りに掛る(外壁最下部)部分には通気層内に害虫や小動物が侵入しない様、所謂「虫ガード」を取りつけています。当社が採用しているのは
ジェイベック㈱さんの「虫ガード」。通気工法を採用する場合、このほかの部分でも同社製品を採用しています。
ジェイベック㈱
室内では定点測定している下地材の含水率をチェック。日本における平衡含水率に近い数値となって来ました。内部の壁仕上げは全て無垢のパイン材。次週の含水率チェックでOKならば作業に取り掛かる予定としています。
現場管理に関する弊社の考え方は
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