現場は今週も内部作業中心ながらも、晴れ間を利用しての外部作業では仮取付から2週間以上の養生・漏水確認期間を設けて確認したサッシが問題の無い事を確認。本取付としてのネイルフィン廻り防水処理を行いました。

ネイルフィンへの防水テープ貼りは下枠~両縦枠~上枠へが順序。両面粘着の専用防水テープでネイルフィンと下地合板に接着。その上に予めフィンに掛る様残しておいた透湿防水シートを貼り戻し、更に上からもう一度片面粘着の防水テープで押さえる。窓枠部分は通気層に侵入する可能性がある雨水が掛り易い所でもあるので確実な施工が求められます。

外壁を貫通するエアコンなどのスリーブ廻りも防水、気密、断熱性能に影響しますので、要チェックポイントとなります。

内部造作は天井下地も終了し、隠蔽される電気などの配線。配管も終了。断熱材・気密シートを充填貼付する外壁に面する壁を除き、次工程である仕上材の取り付けに移ります。
前回報告した下地材の含水率について数か所の定点測定を実施。もう少し経過観察が必要な数値です。(表面含水率16.7%)
室内各所の気密処理

ど~んとそびえる極太大黒柱の床取り合い部。経年に因って収縮が予想される丸太とその際に生じる可能性のある床材との隙間を防ぐため下地合板を張った段階で処理をしておきます。接合部廻りにシール材を充填し、乾いてからブチルテープで覆ってテープ端部の余分な重なり部をカット処理します。勿論、仕上材を貼る際には丸太部分にも溝を掘って仕上材をのみ込ませる様にし、更にその取り合い部にシール処理を施しますが、下地段階から重ねて処理をして置く事が経年変化に対抗する手段である事は言うまでもありません。

床下から間仕切り壁内等に通線された電線の貫通穴。この穴をそのままにして壁を塞いでしまうと、スイッチやコンセント部から隙間風の進入原因ともなり得ます。

穴部へは粘着性のある隙間充填剤を詰め込み(左)、その上からシール材を充填して完全に塞ぎます。現代の住まいに必要な計画換気もそれに伴う省エネルギー計画も余分な隙間風や湿気等の侵入があっては成り立たなくなってしまいますからね。
設備工事も進行

ユニッバスの設置を行いました。当現場はハーフユニットを採用。天井と壁はウェスタンレッドシダーの無節材で仕上げる仕様となっています。

気密断熱や現場管理に関する弊社の考え方は
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