メンテナンス計画の一環であるウッドデッキの再塗装を進めているK,Y様邸では、下地調整後の乾燥も進み塗装の工程に進行しました。
先ずは手すり部から。再度ペーパーを掛け、下地調整作業後に付着・発生した埃や木繊維のささくれを除去し、ひび割れが発生している所にはシーリング剤を充填しておきます。
下塗りは塗料が充分に浸透する様ハケを使って塗布します。
手すりの親柱木口部。雨水が浸透しやすい場所ですので、塗料が浸透しなくなる位まで数回に分けて塗布します。
下塗り完了時の手すり各所
↓の塗装前(左)と塗装後(右)は大分違いますね。
次はこの現場に於いて屋根が掛っていない部分の床を先行して下塗りを進めます。雨の季節が近い事もあり、今回の工事では下塗り~中塗りまでの作業を的確且つ迅速に進めておかなければいけません。中塗りまで進行していれば例え雨に濡れても内部への雨水浸透を大幅に軽減に出来、表面の乾燥も早くなるからです。
手すり部同様に再度のケレン作業から行います。床面はローラーを用いて全体に塗料を塗布してからハケを併用して塗り込みます。
完了
床下塗り翌日の朝方は予想通りの雨に降られましたが、塗料は十分に乾燥して浸透していましたので見事に撥水。9時くらいから顔を出したお日様のお陰もあり、あっという間に乾燥してくれました。
屋根が掛っていて朝方の雨にも全く濡れていなかった部分の床へ下塗りを開始。この部分は竣工8年を経過しても屋根の掛っていない部分とはACQ材の効果残存具合が異なりますので、塗布量も調整しなければいけません。塗装は何でも厚く塗ればいい訳ではなく、下地の具合に依って適度な厚みと浸透量を確保しなければいけないのです。特に1回でドバッと塗ってしまうと塗料が乾燥するまでに時間が掛り、その工程で塗膜も収縮してしまうのでひび割れや剥がれの原因にもなってしまいますから注意が必要です。塗装時の気温・湿度にも依りますが、適度な希釈で薄く、何回も塗り重ねるのが今回の様な塗装の基本でもあります。
各所中塗りの工程へ
この後は塗料の浸透具合を確認しつつ、適切な時期を見て仕上げ塗り工程に進行していきます。