今年最後の現場報告となります。
先週末は寒波到来で静岡も寒風が吹き荒れていました。
外部作業は軒先換気口の取り付けも完了。
2F(ロフト部)の間仕切り壁下地、床下地造作も順調に進行しています。
←画像はティンバーフレーム躯体に取り付けた引き寄せ金物・火打ち梁等の固定金物穴跡へ同じ材で製作されている込み栓を取り付けたところ。壁・床下地の進捗により、建て方時に取り付けていた「仮スジカイ」を撤去した後に金物類の増締めをして取付ます。
ティンバー材・下地材の含水率チェック
建て方・造作開始から1カ月強を経過した段階で実施します。画像だと見えにくいかな?
ティンバー材は14.1%下地材(ランバー)は12.0%と
前回測定時から平衡含水率内に乾燥が進みました。ティンバー材は室内表しとなり適度に吸放湿しますが、隠蔽されてしまう壁内はそうではありません。下地材に余分な水分も含んでいると壁内結露の一因にもなってしまいますので断熱材充填や内壁下地面材を取り付ける前には要チェック事項となります。
各所の含水率測定によって作業が可能になった外の木部(破風・鼻隠し板)に*木材保護材の一回目塗布を行いました。この箇所には求められる性能から水に強いウェスタンレッドシダー材を使用していますが、保護材を塗布する事も欠かせません。完成までに3工程塗布していきます。
*木材保護材
一般の木材保護材(ステイン類)には殺菌力を付ける為各種の溶剤が使用れていますが、弊社はそのような塗料を室内は勿論、例え外部でもあまりお勧めしていません。安全性はどんな所でも追及の手を緩めてはいけませんからね。
↑の画像で塗布しているのは、
カナダで加工したティンバーフレーム躯体にも塗布した「WoodTreatment LIFETIME」と言う塗材です。
←のような粉末を清水に規定量を溶いて塗布します。粉末は植物エキスと天然鉱物類で生成されており、有害な物質は一切含んでいません。カナダ国内でも州立公園内の木造建築物に採用され、成分が深く木材繊維に浸透する事から耐久性も広く認知されている材料です。