十分な基礎コンクリートの乾燥養生期間を経て、11/19の大安日にカナダで加工したティンバーフレーム材を始めとする資材を搬入しました。40フィート(約12m)コンテナ2台に積み分けたトレーラーは予定通りAM7:30に到着。午前中に全てを積み下ろし、午後は土台敷き・建て始め作業へ移行というのが本日の工程です。
資材到着前日の様子
建て方作業に備えて架設足場を先行させておきます。基礎上には土台を受ける基礎パッキンも敷設済み。資材を仮置きする周囲の土も均し、クレーン作業車の設置場所には鉄板を敷いて転倒防止策を講じておきます。コンテナから吊り上げるティンバーフレーム材は一つのパッケージが2t以上となるものもあり、この現場の場合最大で12m先に荷降ろししなければいけない事もあって安全確保には十二分な対策も必要になります。
搬入資材コンテナ1本目(上)と2本目(下)
主にティンバーフレーム材を入れた1本目と板材や間柱等造作材を入れた2本目。現場での使用順序を考慮しカナダでのコンテナ積み順序を指示してあります。
予定通り全ての資材を午前中に荷降ろし完了。
午後から開始した土台(200x200)敷きも順調に進行。土台と基礎の緊結は基礎に設置してある16mmのアンカーボルトで行います。
土台敷設時の含水率測定。カナダで十分な自然乾燥期間を設けて加工した材ですが、輸送間に余分な湿気を吸収している場合があります。
カナダへ検品に行った際に測定した数値とここで比較確認し、状態を把握し続ける事も日本での加工精度、耐久性を確保する為に重要なポイントとなります。
測定結果値は17.8% 日本の平衡含水率(大気の湿度との平衡状態)は約15%と云われていますので、もう少しこの状態(床を貼らずに)で乾燥を促します。
柱の建て始め。大安日である本日に柱を1本建て、「建て始め」と致しました。
建て方作業2日目
本日も絶好の建て方日和。上棟を目指しての作業となります。
先ずは外周部から。
弊社のティンバーフレーム構造は基本的に全て柱勝ち構造としています。因って全てが200x200の通し柱。建て方は柱を全て建ててから梁等横架材を胴差し(大入れ雇い繋ぎ)していきます。
1F外周部が組みあがったら内部の建て方へ移行
弊社のティンバーフレーム標準仕様である丸太大黒柱(平均口径45cm)も鎮座。
丸太大黒柱と梁の接合。ココも同じく雇い継ぎ木栓止めとなります。
全ての通し柱と1F部横架材の組み上げが丁度12時に完了。さすがの熟練大工さんチームとクレーンオペさんです。
ほぞ木栓止めと雇い継ぎ木栓止め。木栓と雇い継ぎ材には粘りのあるヒッコリー材を採用しています。建物が受ける水平・垂直様々な力を大断面材の力強さ共に接合部には粘り強さも持たせる故の選択です。
2F部桁と胴差しの組み上げ
棟木の取付
棟木を支える柱は丸太大黒柱を含めて4本。画像の棟木はその柱・中2本の間に設置するもの。屋根架重を支える棟木の耐力アップに柱と接合させる方杖を予め取り付けてから設置しています。
無事上棟完了。日が短くなってきたこの季節ですが、明るいうちに予定通り無事作業も完了して一安心。お施主様にも早速画像を送信しました。
明日は日曜日につき、クレーン作業は中止。屋根垂木の加工をして次工程に備えます。
丸太建て込み時の動画