前回お知らせしたとおり、今週前半は網走への出張で住まいの「気密断熱計画換気」についてを北海道式住宅から学んできました。見学させていただいたのは、弊社も参加しているNPO輸入建材協議会会長の会社「光輝建設株式会社」さんが現在建築中の体験ハウス。極寒冷地でも快適な空間とするべく工夫が随所に施されている仕様は誠に見事でした。中でも外壁に使う厚さ60mmの本物レンガは躯体とする2x6壁の外側に積む為、なんと壁厚は約250mmに!断熱にも遮音にも優れ、本物レンガが持つ風合いは経年に因る外壁のメンテも軽減される仕様です。更に特筆すべきオリジナルの換気システムは徹底した気密化の下に効率と省エネを考えたもの。玄関前のポーチに換気された廃熱を集結させて吹き出して融雪に利用するアイディアなどは、このシステムだから出来る技だと思います。またこの換気システムは決して北海道に限る事ではなく、全国各地域に対応できる理論と性能数値データを持っていますので、今後は弊社でも積極的に勧めていきたいと思います。
外壁のレンガと玄関ポーチ床に設けた廃熱口(右の穴)
これらの仕様やその他光輝建設さんが考える住宅造りの考え方は
こちらで確認できます。