漢字では
陽疾 と書きます。針葉樹と広葉樹で出来方が違いますが、ここでは針葉樹の場合で説明します。図(ヘタな絵を手書きしました!)のように斜面や風を常に受けるような状態にある木が自己防衛のために付ける筋肉組織、それを陽疾と言います。組織は内部に働いた応力によって強いものとなっていて、これが伐採して製材・乾燥するうちにそのストレスから開放されるので、その部分は異常な変形をします。この変形がどうなるか先を読めないほどなので、陽疾は分からないとなり、アイツはアテだから=アイツはアテにならないと言い伝えられたそうです。
図斜線部が陽疾と言われるところ。
因みに針葉樹は図のように樹芯の外側(圧縮陽疾)広葉樹は樹芯の内側(引張陽疾)に出来ます。原木から眺めるとその環境によって生じる色々な特徴や材木として見た時の”傷”が分かります。だからといって”傷”ものは廃棄ではなく、環境保護や自然との共存を考えるならば、樹木の持つこうした特質も見極めて適材適所に使ってあげる姿勢も大事だと常に考えています。1本の樹木からきれいなとこだけを使うなんてのはもってのほか!それならスーパーに並ぶ無理矢理きれいにお化粧された野菜と同じです。
*Sさん、検索結果と合っていましたか?